江戸の風

江戸の風

著者 立川 談志 (著者)
発売日 2018/07/18   価格 1800円(税別)
判型・製本 四六判 並製   頁数 160 + Video on the Book
ISBN 978-4-907623-25-8   Cコード 0095
発行 dZERO   発売 dZERO

●装丁:鈴木成一デザイン室

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「江戸の風」って何だろう。
「便利」でなく、そこに吹いてくる「風」を大事に。
「文明」より「文化」を大事に。
そして勝手に生きな。難しいよ。
(本文より)

 

[本書の特徴]
① 若い世代に伝えるため、ネット上での動画配信を前提に語られた「談志哲学」です。

② 気管切開によって声を失う直前、2011年1月~2月に撮影された映像の初書籍化です(2011年3月気管切開、同年11月逝去)。

③ 名言「落語とは、人間の業の肯定である」から40年を経て、最晩年に言及した「江戸の風」という概念。このテーマを語りこんだ唯一の記録です。

④ 動画付き書籍です。本書購入者は、談志の揮毫と声を組み合わせた動画「日めくりのつもり」366日分を視聴することができます。


[紹介動画]

 

[談志哲学]

『談志の日記1953 17歳の青春』

最晩年、「いずれ本になるだろう」と談志が託した日記帳。
没後10年特別企画として刊行。

人形町で100円小さんに小遣をもらう。しかしその場でなくす。その場で探すのも失礼だからよした。――1月20日

 

『談志が遺した落語論』

絶頂期から亡くなる1年前までのおよそ10年間、

日記のように書きとめた言説の断片を初公開写真とともにまとめた拾遺集。

 

担当編集から一言

やっと本書を世に出すことができます。その一言につきます。
「談志市場」で配信している映像の書籍化です。

ネット配信であること、若い世代に向けたメッセージであること。
それを前提に談志師匠がカメラに向かいました。

■落語のリアリズム 
講釈のリアリズム/人間の不確かさ/ナンセンスかリアルか/八公、与太郎のリアリズム/持ってるか、生かせるか 他

■日めくりのつもり 
いつも一人が楽だよ/チャンと生きなよ/坊主にだまされるな/腹一杯に喰っときな/TVは大阪人ばかりだ/都電を増やしてくれ/夜が来るよ、いいネ/自然に逆らうなよ 他

■立川談志の会 
羽団扇/落語チャンチャカチャン

■江戸の風 
風が違う/べらんめえ調と「べらぼうめ」/流行という風/魚河岸、江戸の最たるところ/芸人の風、それぞれの風 他

■解説 松岡慎太郎(談志長男)