談志が遺した落語論
著者 立川 談志 (著者) |
発売日 2014/04/07 価格 1800円(税別) |
判型・製本 四六判 上製 |
頁数 216+巻頭カラー口絵8 + Video on the Book |
ISBN 978-4-907623-05-0 Cコード C0095 |
発行 dZERO 発売 dZERO |
●カバー・表紙写真:阿久津知宏 |
刊行記念イベント「再び談志が舞い降りる夜」報告はこちらです。
気管切開で声を失う1時間前まで落語をしゃべり、意識を失う1ヵ月前まで
病床で仕事を続けた「落語を最後まで愛し抜いた落語家」立川談志。
絶頂期から亡くなる1年前までのおよそ10年間、日記のように書きとめた言説の断片が存在する。
それらを初公開写真とともにまとめた拾遺集。
[談志哲学]
『談志の日記1953 17歳の青春』
最晩年、「いずれ本になるだろう」と談志が託した日記帳。
没後10年特別企画として刊行。
人形町で100円小さんに小遣をもらう。しかしその場でなくす。その場で探すのも失礼だからよした。――1月20日
『江戸の風』
若い世代に伝えるため、ネット上での動画配信を前提に語られた「談志哲学」。
談志師匠が最晩年に言及した「江戸の風」という概念を語りこんだ唯一の記録。
担当編集から一言
B5サイズに切られたチラシの裏、さまざまな出版社名が印刷された原稿用紙などに
落語への思い、未練、小さん師匠への思い、自分の芸に対する振り返りが書かれていました。
談志師匠はまぎれもなく、最後の最後まで「最も落語を愛した落語家」でした。
まとめて執筆されたものではないので、短い文章で書かれた言説の断片が
談志師匠のつぶやきのようです。
しかし、それを一冊にまとめ上げてみると、そこにはまぎれもなく、
60年以上にわたって落語を愛し、落語と格闘してきた「立川談志」の姿が浮かび上がってきます。
生前の談志師匠を知らない若い人、アンチ談志だった落語ファンにもぜひ読んでいただきたいと思います。
第一章 哲学――現代と落語、人間と落語
第二章 分解――落語の主題、志ん生、イリュージョン
第三章 継承――芸の伝承、弟子、落語立川流
第四章 師とライバル――小さん、志ん朝
第五章 己――客と談志、落語と談志、書くということ
解 説 松岡慎太郎(談志長男)
【Video on the Book】
本書には、動画1本が付属しています。