良い客の前でしか演らない『二階ぞめき』と、御託だらけの真打ち披露口上
第7席は、2006(平成16)年7月28日に行われた「立川談笑真打披露」で演じた『二階ぞめき』。かつては「人形町末広」のような寄席で、雨の日、客の入りは薄いが、おそらくは通の客、そんな客が「ニヤッ」とする噺とされていたが、談志流『二階ぞめき』は「ニヤッ」っとするだけでは終わらない、終わらせない。今回は、中入り後に執り行われた「立川談笑真打披露口上」の全容もあわせて収録。形式通りにするはずのない師匠・談志の口上に、新真打、談笑は汗を拭き拭き頭を下げ続けた。最後の三本〆まで、他に類をみない爆笑の口上をお楽しみください。
第1章 まくら(3分21秒)
第2章 落語『二階ぞめき』(35分15秒)
第3章 真打披露口上(10分55秒)
解説テキスト「解説 談志の『二階ぞめき』」