6月の鳥羽で演じた、年末のネタ『富久』!
立川談志の未公開高座映像を配信する「談志の高座@クラウド」。
その5席目は、2006年6月26日、三重県の鳥羽で演じた『富久』。昔の友人の招きに応じ、鳥羽のリゾートホテルで独演会を開いた談志。ホテルに作られた小さな高座で、得意とする年末のネタ『富久』を演じる。ジョークとまくらから、満足気な笑顔で語る後口上までまるごと収録。落語研究家・草柳俊一による解説テキスト「解説 談志の『富久』」つき。
担当編集から一言
12月、街を歩いていると宝くじ売り場に長蛇の列を見かけます。『富久』は「富くじ」についての落語。年末にお金がないこと、くじに夢を託すことはいつの世も変わらないのかと思ってしまいます。しかし、本映像のまくらで談志師匠が言うには、今とは比べものにならない飢えと寒さ、一枚しか買えない富くじに対する思い、そして当時の富くじの一分という金額がいかに高価だったかなど、状況は現代とはかなり異なっていたとのこと。そう思って高座を見直してみるとまた違った印象があります。
第1章 ジョーク(7分3秒)
第2章 まくら(2分52秒)
第3章 落語『富久』(49分48秒)
第4章 後口上(3分23秒)
テキスト「談志の高座@クラウド」とは
解説テキスト「解説 談志の『富久』」