映画マニアの志らくが語る映画×落語論
志らくと映画の関係は深い。大の映画マニアとして映画雑誌に映画評を寄稿し、監督として映画も発表、さらには映画と落語を合体させたオリジナルのエンターテインメント「シネマ落語」を70タイトル以上創作している。また、その好みは師匠・談志の影響を強く受けており、談志と昔のミュージカル映画について語り合える唯一の弟子だったという。
そんな志らくが今回、「落語と映画」をアナロジーする。前半の講義では、映画の演技や演出と落語のそれらとの意外な共通点や、映画のカット割りなどの手法をどのように落語に取り入れているのか、などについて語る。そして続けて演じる落語は、『片棒・映画編』。古典落語の演目『片棒』を、名映画の名シーン、名曲盛りだくさんで演じる。さらに、志らく特選の映画評テキストも収載。
担当編集から一言
見どころは、なんといっても落語『片棒・映画編』。ケチこそが生きがいの商売人の吝兵衛(けちべえ)さんが3人の息子のうち誰に跡目を継がせるかを決めるため、自分が死んだらどんな葬式を出すかを聞きだすという古典落語の演目を、「晴郎」という映画オタクの息子を登場させることでめくるめく狂気の志らくワールドへ誘います。
講義「落語と映画」(23分)
落語「片棒・映画編」(12分)
志らくの特選!映画論(テキスト)
- 1 「父親たちの星条旗」嫌い宣言
- 2 「シベリア超特急」を何故か分析する私
- 3 テレビドラマの「生きる」を観て、死にたくなった
- 4 チャップリン論
用語集(PDF)