カンカラ鳴らして、政治を「演歌」する

カンカラ鳴らして、政治を「演歌」する

著者 岡 大介 (著者)
発売日 2021/07/12   価格 1800円(税別)
判型・製本 四六判 並製   頁数 256 + Video on the Book
ISBN 978-4-907623-42-5   Cコード 0095
発行 dZERO   発売 dZERO

「オッペケペッポー ペッポッポー」

「ア、ノンキだね」

「ヨワッタネ 生活戦線異状あり」

「演歌」とは、明治・大正期に流行した「演説歌」のこと。面白おかしい詞を織り交ぜながら、時の権力や世相を風刺する。

政府批判・演説が弾圧された時代、「それならば歌で」と、街頭で高らかに歌いあげる演歌師が現れた。

その草分けである添田啞蟬坊(そえだ・あぜんぼう)の流れをくむ、現代唯一の演歌師・岡大介20年の記録。

1978年生まれの岡は、寄席で、ホールで、「流し」として居酒屋で、そして山谷や西成などの労働者の街で歌い続けている。

岡大介「演歌」動画付き!

 

【まえがきより】

庶民の生活の苦しさ、うわっついた世相への反発、勝手をする政治への怒り――演歌にはさまざまな人間模様を織り込むことができます。
明治も中期のころ、演歌はアカペラ(楽器を使わずに声だけ)で、しかも街頭で歌ったそうです。ぼくはカンカラで作った三線(さんしん・沖縄の三弦楽器)を抱え、ビールケースをひっくり返してその上に立ち、酒場で歌っています。なるべく元に近いかたちで歌いたいと思っているうちに、このスタイルにたどりつき、早二十年。気づけば、日本でただ一人の演歌師。
昭和からこれまで正調演歌を継ぐ者がいなかったのが不思議です。こんなに豊かな世界なのに、とぼくは残念でなりません。

第一章:政治や社会をチクリと刺す「演歌」――尊敬する添田啞蟬坊・知道のこと  
第二章:「無翼」の歌、「庶民翼」の歌――カンカラ三線を持ってどこへでも  
第三章:同世代の流行り歌にこころ動かず――ぼくが「演歌」にたどりつくまで  
第四章:歌ってつながる人の縁――歌と酒と、厳しさと人情と  
第五章:政治の過ちを風刺に変えてまっすぐに――松元ヒロさんに学んだ芸の姿勢  
付 録:岡大介カンカラ演歌集/岡大介自作曲集