歴史は面白い、しかし危うい。
坂本龍馬、織田信長、土方歳三。果たして彼らはヒーローなの?
フランス革命や明治維新は必要だったの?
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」は本当!?
大の歴史マニア、司馬遼太郎の大ファンでもある鈴木邦男が、歴史に呪縛されその身を過激な活動に染めた実体験から、「歴史」の危うさを説く!
担当編集から一言
大の歴史ファンで、司馬遼太郎などの歴史小説、歴史全集などの本を読みまくり、大河ドラマも欠かさず見るという鈴木さん。今回はそんな鈴木さんにあえて「歴史の危うさ」を書いていただきました。危ない、でも面白い。そんな「歴史」とどう付き合っていくのか。お会いした際には「歴史は危うい」と言いながらも、楽しそうに歴史を語って「やっぱり今でもこんなふうに歴史に縛られちゃうんだよな~」と漏らしていました。自身も過去に歴史の魔力にとらわれ、過激な学生運動や思想活動に身を投じていたという鈴木さんの「体験談」は必読です。
序 章 歴史マニアの僕が自戒を込めて
第一章 「龍馬が好き! 」なんて言うけれど
第二章 歴史は背中をポンと押す
第三章 全部「自虐」のおかげ
第四章 戦争は「体験」からしか学べない
第五章 「むちゃくちゃな神話」 を持つ国だからこそ