日本の精神病床の多さと入院期間の長さは、
世界的に見て突出している。
5年以上の長期入院者は7万人以上、
死亡退院は年2万人以上。
なぜ、こんなことになってしまったのか。
「いないこと」にされてきた人たち――、
その生と死の記録。
長期入院者の退院支援、退院後の生活支援を担ってきた
若手ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)による現場報告。
生きるとは何か、社会とは何か。
本書は私たち一人ひとりに根源的問いを突き付ける。
序 章 ゆったりと流れる時間
第一章 どうしてこんなことに:精神科長期入院の歴史
第二章 誰もが慣れてしまって:退院支援のプロセス
第三章 鉄格子は消えたけれど:退院の阻害要因
第四章 それでも希望はあるか:回復と互酬性
第五章 「仕方がなかった」と言わないために:死者への返礼
終 章 怒りのゆくえ